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祈り


最近、もう一度お会いしたかった方のお別れの会があった。

お世話になったのだけれど、私は、どうしてもその場に行く事ができなくて、

代わりに舞台を観に行った。


舞台はとても美しい舞台だった。

死と生が繰り返し繰り返し移り変わり、レクイエムのような歌声が常に響く。

身体が整備されすぎていたような気もしたけれど、美しい、神聖な舞台だった。

終わった後はなんだか言葉にできなくて、ぼーっとしながら帰った。

頭で認知しきれない、感情や情報をたくさん受け取ったんだと思う。





死ぬ、ということについて最近考える。



死と名付けられた出来事は、誰も語ることができない。

未体験の者の視点からしか語れない。



私は、美しい舞台を観ながらお別れの会の主役の人たちを思い浮かべた。

祈りのような、叫びのような歌を聴きながら、

ありがとうございました、と自然と思い浮かべていた。


近しい人がそれなりに急に亡くなった時、私は創作の真っ只中だった。

当然作品にもそのことに影響されたシーンが立ち現れ、大切なシーンとなった。

お葬式に行くよりも私にとっては自然な送り方だった。

そして、その作品はいつか再演したい作品の1つとなった。


私の送り方はこうなのだろう、と思う。


ありがとうございました。

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